量販店の「セット技」— スマホと同時にネット回線も乗り換えると、支払いはこう変わる

公開 2026-07-10 | スマ地図編集部

MNPで一番もったいないのは、スマホだけ乗り換えて帰ってしまうことかもしれません。 家電量販店の店頭では、スマホの乗り換えとネット回線(光回線)の乗り換えを同時に組むと、 値引きやポイントが別々の枠から重なって、支払いの景色が大きく変わります。 編集部が2026年7月に都内の量販店で実際に確認した組み合わせをもとに、仕組みと注意点をまとめます。

財布は1つではなく3つある

量販店の携帯コーナーで使える「おトクの枠」は、実は複数が独立しています。 キャリアも量販店も、スマホ回線・ネット回線の獲得それぞれに販売奨励金を持っているためです。

同じ日に重ねられる「おトクの枠」は独立した3つ枠 1端末の値引き一括1円〜MNPが条件。型落ち・廉価モデルが中心(当サイトの地図で追っている枠)枠 2スマホ乗り換えのpt数千〜1万pt級端末値引きとは別枠の店舗ポイント。台数分が積み上がる枠 3ネット回線の同時乗り換え5〜6万pt級光回線の切り替えを同時に申し込むと付く。1件でスマホ数台分に相当する主役枠1だけ使って帰るのが「普通の乗り換え」。3つを同じ日に重ねるのがセット技。いちばん大きい枠3は、店頭で自分から聞かないと案内されないことがある。

実例:家族4回線+ネット回線+下取りを1日で組むと

編集部実例 | 2026年7月・都内の家電量販店で確認
スマホ4回線をMNPで乗り換え家族分をまとめて。一括1円級の端末×4台+回線ごとのポイント還元
端末代 ほぼ0円
ネット回線を同時に乗り換え光回線の切り替えを同日に申込。商品購入用ポイントが上乗せ
+5〜6万pt
使っていたパソコンを下取り買い替え予定の旧機を下取りに出して購入資金に充当
+下取り額
新しいパソコン+スマホ4台を手に入れて、持ち出しは
実質 2〜3万円

※金額・条件は店舗・時期・キャンペーン内容で変動します。上記は特定店舗の特定時点の組み合わせ例であり、 同条件を保証するものではありません。ポイントには付与時期・有効期限・用途の制限があります。

ポイントの多くは「その店の商品購入に使える」タイプです。 つまり買い替え予定の大きな買い物(パソコン・テレビ・冷蔵庫・ゲーム機)がある人ほど、この技の価値が上がります。 10万円級の買い物が数万円の持ち出しで済む、というのが実感値です。

まず知っておくこと — 公式サイトから申し込むのが一番損をします

ネット回線は、携帯会社の公式サイトからでも申し込めます。ところが同じ回線・同じ工事なのに、 公式サイトの申込特典は現金5,000だけです (ソフトバンク光・2026年7月時点公式サイトの記載)。

一方、下で紹介するオンラインの申込窓口(代理店)40,00042,000差は最大 37,000です。

なぜこんなに違うのか。公式サイトには「代理店に払う販売手数料」がありません。 その手数料を、代理店は自分の取り分から申込者に還元して集客している——という構造です。速度も工事もサポートも回線そのものは同一で、 「超おうち応援割」「あんしん乗り換えキャンペーン」などの公式キャンペーンは代理店経由でも同じように適用されます。 代理店の還元は、その上乗せです。

オンラインで申し込むなら、受け取り方が2タイプある

そのうえで、オンラインの窓口はキャッシュバックの金額そのものより「いつ・どうやって受け取るか」で損得が分かれます。 大きく2タイプあり、どちらが得かは金額ではなくあなたが書類の手続きを確実にやれるかどうかで決まります。

同じ回線でも、受け取り方が2タイプある申請不要タイプ申込40,000円約1ヶ月で現金振込・申請の手続きなし申請ありタイプ申込6ヶ月後に申請書を郵送42,000円+24ヶ月の利用約束0ヶ月1ヶ月2ヶ月3ヶ月4ヶ月5ヶ月6ヶ月書類を確実に出せる人は42,000円。忘れそうな人は40,000円
金額・条件は2026年7月時点の一例。差額2,000円と「6ヶ月待って郵送する手間」を天秤にかける。

以下は広告リンクです。クリック後に申し込みがあった場合、当サイトに報酬が支払われます。

申請不要タイプ
40,000
※2026年7月27日時点の掲載元表示

1ギガ新規。オプション加入は不要で、受け取りの申請手続きがありません(申込の電話で振込口座を伝えて完了)。課金開始月の翌月末=最短1ヶ月で現金振込。 10ギガ新規なら45,000円、転用・事業者変更は23,000円。

この窓口を見る(エヌズカンパニー)

開通月を含め6ヶ月以内に解約すると、受け取った額と同額を請求されます。

申請ありタイプ
42,000
※2026年7月27日時点の掲載元表示

1ギガ新規。金額は上ですが、受け取りは開通の6ヶ月後で、申請書を郵送で返送する必要があります。24ヶ月の利用約束付き。10ギガ新規なら46,000円。 転用・事業者変更の金額は公開されていません。

この窓口を見る(エフプレイン)

掲載元サイトの見出しは「最大75,000円」ですが、これは10ギガ46,000円にオプション・ウォーターサーバー加入分を合算した最大値です。1ギガ新規の単体額が42,000円です。

差は2,000円です。6ヶ月後に届く申請書を郵送で返せる人なら、金額が大きいほうが得になります。 逆に「たぶん忘れる」「郵便物を溜めがち」という自覚がある人は、申込の電話で手続きが終わるタイプを選ぶほうが、 結果的に受け取れる金額は大きくなります。国民生活センターにも「手続きをしなかったため受け取れなかった」という相談が寄せられています。

契約前チェックリスト — セット技で確認すべき7項目

確認項目見るポイント
① ネット回線の月額いまの回線と比べて月額がいくら変わるか。2年総額で比較する
② 工事費・事務手数料「実質無料」の条件(分割相殺の期間縛りが多い)
③ いまの回線の解約金・更新月違約金や工事費残債が還元額を食わないか
④ ポイントの付与条件開通完了が条件か・オプション加入が必要か
⑤ ポイントの付与時期と期限その場で使えるか、後日付与か。有効期限はいつまでか
⑥ ポイントの用途制限商品購入専用か、対象外商品(金券類など)は何か
⑦ スマホ側の条件一括か実質か・返却条件・必須プラン(解説はこちら

①〜③は「ネット回線を替えても損しないか」の確認、④〜⑥は「もらえるはずのポイントを取りこぼさないか」の確認です。 スマホ回線と違い、光回線は工事や開通までの期間も関わるため、その日に全部決めず、条件を紙でもらって比較するのも堅実です。

この技が向いている人

家族で2回線以上まとめて乗り換えられる人・ネット回線の更新期が近い人・大きな家電の買い替え予定がある人。 この3つが重なるタイミングは数年に一度しか来ません。だからこそ、いま自分の地域でどんな案件が出ているかを知っておく価値があります。

← 地図に戻って、いま出ている案件を見る